はじめに
スマホを忘れて出社しました。なんということでしょう。
現代社会において必須アイテムとされているスマートフォン、略してスマホ。何故スマフォじゃないのかはさておいても、持ち歩き忘れてしまうと大変です。特に私のようなネット依存症の人間にとっては尚更。
とはいえ職場で発狂すること無く、無事にこうして帰宅しスマホでブログを書いている今、一日を通して気づいたことがあります。
それは当たり前のことなんですけど、忘れてたりするかもしれないから、日記に書きおこうと思います。
変容する生き方、広がる視野
スマホを忘れるとスマホをいじることが出来ません。最近流行りのとある有名人構文を使いましたがこれは本当にそうです。
私は自認せざるを得ないほどのネット依存症です。
(スマホなしに一日働いた時点でそれは無いと言いかねない深淵もこの世にはありそうですが。)
なので、スマホを持ち歩いている場合、何の気なしにスマホを見る時間で2、3分消費します。これは労働者として十分に非効率的な行為で、実際今日私は仕事だけすることになって、無駄を省く事はできたと思います。
また夜更かしも多いため、休憩時間に寝ることもできました。
一見して良いことづくめに思えますが、やはり。その実は違うと私は思います。
その第一の理由は、仕事の効率が上がるからです。
意外に思うかもしれませんので、より詳しく説明します。
私の職場には40代後半独身の先輩が3人います。私自身は入社時から人事異動に合っていないため、彼等のうちリーダー以外は同じ平社員です。(リーダーも寡黙なタイプでコミュニケーション能力が高いとは言えません。)しかし彼らはそれなりに熱心に働きますし、仕事中にスマホを弄っていると注意する事もあります。つまり、効率的に仕事だけを頑張っているはずなのです。ただ、仕事量との相対関係が分からないためなんとも言えませんが、彼らの残業は非常に多く、これ以上出世しそうもなく見えています。
休憩時間の彼らを観察すると、テーブル席ではなく端にあるカウンターテーブルに座ってぼうっと外を眺めています。無論、スマホをいじる素振りなど無く、次にどの仕事をどう終わらせるのか考えているのでしょう。
正直ああはなりたくないと思ってしまいます。一見して彼らは熱心に働いていますが、その実仕事しかやることが無いのです。
スマホを忘れ、会社内で仕事しかすることが無い中気づきました。会社内には仕事しかすることが無いのです。(有名人構文再び)
昔はスマホなど無いため、尚更それに染まりやすかった事でしょう。そして面倒だからと結婚せず。十と数年を過した人間には今更スマホでサボるなど出来ないのです。
そして、本来それ程仕事に関心があるわけでも、ましてや仕事好きって胸張って言いながら毎日会社に来るでもなく、いやいややっているとまで零しながら与えられた仕事をこなすだけこなして、それでも仕事をしていること一点誇りに持って生きているのです。
そこに尊敬できる人物像は浮かびましたか?そもそも、退職する時が来たらどうするのでしょう?
スマートフォン、その便利な存在は人の生き方を変えようとしています。否、細かいところを少しづつ変えていっています。かつては会社という閉鎖空間に押し込んで、仕事漬けにすれば良かっただけの資本主義勝者達も、考えなくてはならない日が来たのです。
今やもう奴隷にしてきた人々は、少しでも楽しそうな隣の芝を簡単に覗き込むことができるのですから。
サボりは良くない、されど個の時代
さて、まるでスマホを見てサボるのを良しと書いてきましたがサボりは普通に良くないです。加えて言うとスマホいじりなんてのは決して高尚な趣味とは言えず。無趣味おじさんにマウントを取りまくれるようなものではありません。
私が言いたいのは終身雇用時代の本格的な終焉が近づいていると言うことと、それはそう言った古い価値観の会社に在りながら、新しい価値観で仕事に取り組んでいる人達を簡単に見つけられるスマートフォンとSNSの存在によって加速しているという事です。
その辺は誤解なきようお願いしたいですね。
終わりに
ああ、愛しきスマートフォン。置いていってしまってゴメンね?遅刻ギリギリに起きて、ボサっと動画見た挙句、そのまま置いて家を出たと思ったらイヤホンマイクだけ取りに戻って…。
本当にとんだマヌケをかましたし今日はなんかずっと頭が痛かったよ。
はー。明日から仕事頑張ろうな。君はサボりの道具だけど。
ね。