【日々の徒然】昼間のワイドショーを観た
2/25(月)の出来事
Twitter経由の方は知ってることだが
最近の私は、土曜出勤月曜休みのことが多い。
だから、平日昼間のテレビを観ることもままある(とは言え創作中毒なので、習慣的なものでは無い)。
私が見たのは「バイキング」というもので、MCは坂上忍さん、話題はと言うと三田佳子さんの息子の良くない素行について、やデヴィ夫人の経理が不正に金を使ってたとかだった。所謂エンタメニュースというやつだ。
余談だが、私はエンタメニュース不要説に否定的だ。意外に思われると嬉しいのだが、一言でいうと「人は人に関心があるから必要」だと考えている。(時にそれが政治に影響するのは好ましくないが)
閑話休題、坂上忍さんのキャラを活かして、これらの不良に厳しい言葉を浴びせる様は、人によっては気持ちがいいのであろう。今回も、件の輩に厳しい言葉を放って大暴れと言った様子だった。
有り体に言うと、私はその振る舞いに多少なりとも快くない思いを抱くのだが、坂上忍さん自体はこうした思いを不特定多数から受けることで「悪因果」の精算済ませているのからセーフ、とも考えている。
つまり、坂上忍さんの厳しい言葉は、生前に精算されなかった業としてはプラスマイナスゼロなのだ。
しかし、これを聞いた一般人はどうだろう?
全ての人が不正を働く輩を見て、自分の生き方を見つめ直すだけなら問題は無い。だが実際は自分より倫理的に劣っている人間を嘲笑って自尊心を保つのが関の山ではなかろうか。
平日昼間のワイドショーは、敢えて偏見にまみれた意見を言うと、主婦の井戸端会議用に作られている。そのような会合で盛り上がる話題として不正を働く輩は用立てられるのだ。
この井戸端会議において放たれた罵詈雑言の数々は生前に精算されない。
極端な話、坂上忍さんは悪業が貯まらなかったから、来世も稀有なポジションで人生に取り組めるよう、またも神に認められ、井戸端のおばさんは、またも井戸端のおばさんか酷い場合は畜生の道へと落ちるということが起こるのだ。
元を辿れば、昼間のワイドショーに「悪因果」を誘発する作用があるのに、制作側はその精算を済ませて、自由や表現の楽しさを知られる人生に転生するのに対し、消費者はより質悪な消費者になる可能性を育むというのは、些か理不尽のようなものを感じた。
というお話だったのさ。
それでは