厨二病日記

取り敢えず患った不治の病が厨二病でよかった Twitterは @Pott0N_mush

休暇日記、アニメを観た話x@

アニメを観た

お久しぶりです。

転職にあたり、有給消化が許されたのでまるまる1ヶ月弱休むことが出来ました。

 

そうとは言っても、引越し、偶然ですが車の買い替え、入社の為の資料揃えなどやっておかないといけないことも多く、特にご時世柄、二週間前には転職先に住んでいなければならないため、有り得ないほど暇という訳でもありません。

 

ただ、それでも働いている時より何倍も時間はある訳で、私はそれを活かしアニメを観ようかなと思いました。

 

結果、色々な感想が湧いてきたので、今回の記事はそのまとめです。

 

鬼滅の刃を観た

まず最初に観たのは、鬼滅の刃でした。

理由はシンプルで、流行り物の印象があったからです。

自分自身は流行に飛び乗る方でもなければ、逆張りをしていた時期さえありましたが、最近は「話し相手になる人間が知っている可能性の高いものを知っておくべき」との考えに変わっていて、その事もこの作品を観ようと決めた理由の一つとなっています。

 

この作品の感想は大きく分けて三つです。一つ目は「映像が綺麗」、二つ目は「敵キャラクターの事情説明が印象深い」、三つ目は「技名に子供心くすぐられる」ですね。

 

一つ目ですが、これは正直、観たら分かります。

自分が最もアニメを観ていた時期は2009年〜2016年くらいの時期で、2009、10辺りは円盤がよく売れた印象があり、それもあってか2016年頃の作品では、意図しないと作画崩壊に出会う事も少なくはなってました。

ただ、この作品はそういうレベルとは別格だと感じました。その時期で例えるなら機動戦士ガンダムUCの様な半劇場作品レベルです。これは時間もお金も充分かけた時にのみできる作品ともいえます。

話数、一話の長さ的に毎週これを放送してたのでしょうが、流石にクオリティが高過ぎるのではないでしょうか?綺麗な映像はそれだけで目を引くので、明らかに、アニメ版鬼滅の刃の最たる強みは、その映像美にあると感じました。

 

次は敵キャラクターの描写についてです。

この作品、無論、全敵ではありませんが、人が鬼になるという事を考えて作られていると感じました。

数話かけて倒される自意識のある鬼は、人間時代に認められなかったり、不自由だった所があり、今際の際で回想を出して同情を引きます。

創作における敵キャラについて、絶対悪であり極悪人である事を望む人も居るかとは思いますが、個人的には、可哀想な事情がある敵も結構好きなので、良いと思いました。

こういうキャラクターが居ると、分かりやすく感情移入して泣けるのがメリットだとも思いました。

 

最後は技名です。どれも子供心をくすぐる物だと感じました。

感想は上記の一言に尽きるので、少々自分なりの分析になるんですが、字面的には誰でもできそうな「全集中」に始まり、「呼吸」そして数字をつけた「型」の構成は、読み手に参加の余地を与える、少年漫画に必須の工夫なのだろうと考えましたね。

 

真偽はともかく、今の子供はきっとオリジナルの型とか呼吸を語りながら傘をブンブン振ってるのだろうと思うと、これだけのブームを起こしたのは納得でした。

 

さても、鬼滅の刃の感想は以上です。無限列車編が楽しみですね。

 

呪術廻戦を観た

呪術廻戦を観ました。理由は鬼滅の刃とほぼ同じです。

 

早速感想に移ります。この作品の感想は「キャラクターが良い」に尽きます。後は高速戦闘描写が良いくらいでしょうか。

 

そのキャラクターが良いについてですが、全キャラ好きとかそういう訳ではありません。私が気に入ったのは七海と東堂です。

 

特に七海が好きだったのですが、アニメ視聴後続きが気になり漫画を読んでしまいました。正直、ああなってしまうとは思っておらず。…まあ、重大なネタバレになるので伏せます。

 

七海はとても良いキャラクターです。ただ、これは邪推ですが、七海この漫画の読者層を広げる為に練られたキャラクターなのではないかな?とも思いました。

それと言うのも、七海は現代に生きるサラリーマンにとって最も共感出来るであろう「労働はクソ」という旨の発言をしているからです。

そして彼は「サラリーマン業より自分にしかできないこと」を重視して呪術師の道に戻ったと言っています。私もこの事から、彼をいたく気に入りました。同時に、羨ましくも思いました。呪術廻戦の世界で、呪術師は死を伴う危険な職業のため一概に良い仕事とは言えませんが、私も仕事に(どうせ働かざるを得ないなら)やりがいを求める方であり、七海はそれを選べる立場にあったからです。

また、七海は私と同じ労働観をもう一つ提示しています。そしてこればかりは、全てのサラリーマンが同じ様に思うかは不明ですが、そんな彼の価値観についても私と合致していたのです。

 

七海は作中で、証券関係の仕事をしていました。ざっくばらんに言うとお金をある程度持っている顧客から預かったお金を増やしてお返しする仕事。

そのうえで彼は行きつけのサンドイッチ屋に「サンドイッチを作る仕事はサンドイッチを食べて喜ぶ人に必要とされて存在しているが、証券屋はそういう類じゃない。なのに証券屋の方が稼げるのはおかしい」という趣旨の話をしたのです。

私は度々、資本主義をただのトレンドだとか流行病と言う話をするのですが、社畜として疲弊した彼、設定とは言え金融に従事する彼が、先の趣旨の発言をする事に強く共感しました。

私は七海が、お金と人間の関係を、人間優位で考えていると感じたのです。

 

呪術廻戦については、最早彼一人でお釣りが来たと言って良いでしょう。なので、感想はこれだけです。

(東堂は普通にかっこいいので、観たら分かります。あと、他にも魅力たっぷりです。)

 

ワールドトリガーを観た

ワールドトリガーを観ました。理由はジャンプ原作アニメへの信頼が高まったからです。

 

早速感想ですが、この作品の感想は「e-Sports時代を見越した作品」「前二作に比べて子供向け」「でも子供に観せたくはない」です。

 

この作品の開始時は、敵勢力の殆どが異形で、人を襲うので、主人公なそれを倒す組織に所属して戦っています。

そして、中盤に差し掛かると主人公達も組織内の等級が上がる。というより正社員の様なものになるのですが、話の都合、等級を積極的に上げなければならなくなります。その為には身内同士の訓練で優秀な成績を出す必要があるのですが、その内容が言ってしまえば「ゲーム」なのです。

VR空間でチーム模擬戦をし、実況解説がついて盛り上がる様はさながらe-Sportsの大会。個人のランクバトルまであります。私はここに架空の物語と現代とのシナジーを意識したものを感じました。

 

さて、ここで少々辛口なまとめ方をすると、この作品は世界を守る為に戦う上で、ゲームを極めればよい世界の中で、若い人間が中心となって物語を動かしています。

有り体に感じたことを言うと、それはかなり都合がいいです。

また、組織の本部付近で戦闘するのであれば、戦闘員には緊急脱出システムがあり、死ぬ事はなく。彼らの戦闘時の肉体、トリオン体は確実に意識した通り動くため、フィジカルトレーニングが必須ではなく推奨。つまり、肉体的に辛い事はやりたい程度、程々にして、訓練という名のゲームをして、出世できる世界が構築されているのです。

これは正直、年齢を重ねた人が観るには少々歯がゆいくらいの与え過ぎだと私は感じました。話自体は退屈でないので、今後も続きが出たら観るつもりではいますが、この点は頭から離れないでしょう。

 

上述の理由で、私はこの作品を子供向けだと感じました。しかし、子供に観せたいかといわれると、それもノーだと言えます。この作品はやはり、与え過ぎだからです。

 

そもそも、この作品は子供が好きになるよう出来ています。世界観作りの中で相当な数の不都合を廃している訳ですから。ただ、ここまで都合が良いと、これは面白いお話に終始するなとも思ったのです。

 

少し考えた結果、私は「この感じ」の原因をキャラクターにあると結論づけました。ワールドトリガーにはこういう風になりたいとか、このキャラクターのここは尊敬できる、手本にしたいというキャラクターが居ないのです。その原因は、やはり設定から「努力」の描写が伝わりにくいからといえ、解消されることはないでしょう。

 

ここまでが私のワールドトリガー感想なので、まとめると、この作品は子供向けに世界観を練り、現代的な要素も取り入れ魅力的に仕上げた結果、歳をくった人にとっては、若干の糖分過多を起こしている作品という感じでした。

 

最後に

今回はジャンプ原作アニメ三本の感想でした。

色々と書きましたが、どんなラーメン屋も不味いわけではないように、どの作品も面白かったのでオススメできると思います。

 

あと、改めて書く程の事でもない私事ですが、よくこんな面白いものを観たり知ろうともしないで働かされていたな、と思います。

一応、年齢的に享受する側ではないといえばそれまでですが…。

 

そんな私の休みも終わってしまうのですけれども、正直、人間毎年1ヶ月くらいまとめて休んだ方が良いと思います。盆正月休みも含めて。

 

まあこんな事を呑気に書いてしまうのも、ただ自分の力不足で、仕事や人間関係(恋愛、結婚等)に追われてないからだけなのかもしれませんね。

 

それでは。また。