【日々の徒然】カフェで昼食をとったよ
12/23(日)のできごと
徒然なるままに、あったことを語ろう。
私はいつも習い事で少し遅い昼食をとる。ただ、生来少食のためお昼時を過ぎても食欲はそれ程強くない。そのためカフェでパスタ(厳密に言うとスパゲッティである)を食していた。
一人でキノコとクリームのパスタを食べながらゆっくりしていると、隣に男女一組が座った。(カウンター席で混んでいたため。)
暫くして、男が話題を振りだす。
「年末なんの番組観ます?」
まずここで私は思った。なるほど、女性とカフェに入り切り出す話題としてはよいかもしれぬとだ。大変無難で、何を観るか決めていないにしろ返すことはできる。これがクリスマス直前の日曜日に女を連れ立つ男の振る舞いかと感心していると女が応えを返した。
「紅白ですね。家族も観ますし。」
なんとベタな。私は思った。しかしながら良い解答だ。さりげなく家族に配慮できる女を演出している。ただ私も殆どパソコンを観ているからという理由で紅白歌合戦派に属している。(正直、知らないやつの時はガキ使観たいが。)
「紅白いいよね、色んな番組と迷ってるけど…俺も紅白観ようかな。」
ほお、この男やりよる。これが社交テクか、と私は考えていた。相手を否定しないどころか合わせに行く、モテないオタクならガキ使かテレビ観ない主張を押し通そうとかかりかねないところ。あっぱれだ。
この後もそれなりの会話が続いていたが、流石にもう記憶にない。パスタを食べ終え、コーヒーを飲み終えたところで、私はカフェを出た。
或いはただ思ったことを言っているだけだったかもしれないが、男が本当はガキ使大好きだったらなどと心情を推察すると面白い。こういった自らの意を殺して場を取り持つ力は異性相手でないと身につきにくいかもしれないな、と思いながら帰りのバスに乗ったのだった。