【日々の徒然】夢のロンリーホーム
犬に人間の言葉は通じない。
まさか、自分の親にこんなことを思わされるとは思っていなかった。
身内の恥と知りながらも、他人に相談すると、一人暮らしをした方が良い…と言われたので、私は今日、一人暮らしをする事にした。
きっかけは些細なことで、蜂に刺された事が原因だ。確かに、それ自体は瑣末事だった。
私が一度、刺されてしまった以上、統計的にリスク管理すると業者に駆除を依頼することが正となる。走り書きで説明すると、2度目によって数日働けなければ、社会的責任感に問題があると評されて然りであるし、場合によって生涯年収全てを失うリスクがあるからだ。
ならば最悪たかられて数万取られようと、人命には変えられない。
そんな当たり前の金の計算結果を両親は拒んだのだ。流石に冗談だと思い、私は戯れに論理でも説くかと上記の事を述べたが、彼らは自分たちで駆除すべき!10回刺されて死んでない友人もいる!等と論理からかけ離れた超人ならできる理論を持ち出してきて、私は愕然とした。
私がこのブログで、非合理な挑戦や論理に基づかない結果の良さを語ってきたことは確かに事実だが、リスク管理は話が別。
徹頭徹尾論理的に説明を尽くしたが、彼らは結局1+1は気合いで3になる!駆除費をケチろう!と豪語し続けた。
長い間、暖簾に腕押し、糠に釘が続いた。そのうちに私は、蜂の駆除などどうでも良くなり、早くこの家を出なければ、万一私が馬鹿になっている隣で、よりヤバい馬鹿が居続けると、あってはならない安心をしてしまうのではないかと戦慄を覚えていた。
そう、バカはうつる。この他にも幾つか想起される嫌なことがあり、同居自体が危険だと感じた。そして、家を出ることにしたのだ。
という訳で、私の生活は夢のロンリーホームに向かうこととなった。論理を理解できない親に失望してロンリーホームというのがなんとも皮肉である。
書いてる間に昨日決めたことになったが今後とも宜しく願いたい。