【日々の徒然】勉強机を捨てた
勉強机を捨てた。いや、家を出ると決めたのでどちらでも良かったのだが、兄が全てを置いて出て汚くなった部屋を見ると、捨てるべきだと判断した。
昨今は何やら子供部屋に住んでいる人を揶揄する言葉も出てきていたし、事実としてパラサイトシングルでもある私は、独り立ちによって負の称号を二つ捨てられることになる。勉強机の廃棄は、それに先立ってのことでもあった。
捨ててみて思ったことは一つ。
清々しい!
十代の頃は、馴染みのあるものを捨てることに抵抗があって、中々捨てることが出来なかった。時間が戻らないことを言い訳にして、机の裏側に積もる埃に対策をせず、二度と触ることも無いのに在る本にも手をつけずにいた。
だが、捨ててみて分かった。小空間の時間は止まる。いや止まっていたことに気づいた、ように思うのだ。
歳をとると、ジャネーの法則に従っていつの間にか時間が進むようになる。それは然るべきことだ。ただ、空間に変化がなかったことで、過去と密接に繋がっていることで、より強くそれが促されていたことが、その原因だろう。
そんな時の止まった空間で、思い出せば帰れる時間を、本当は遠くに行ってしまった時間を近くに感じられるようにしていたことは、精神の成長を妨げていた可能性もある。
だから、捨ててよかった。
今後は、理屈だけでなく、きちっと成長して、成果をもってそう言えるよう、過ごしていきたい。
それでは